「生きろ」の裏側

不安で仕方ない。

 

これでよかったのだろうか。

 

でも自分はこれで生きていきたい。

 

しかし不安は募る。

 

時間が経つほど目的地に近づく。

 

目的地に近づくほど焦りばかりが自分を支配する。

 

 

 

 

 

 

2019.9.12

今日は、「生きろ」発売からちょうど1年。

もちろん、「生きろ」は私にとってもNEWSにとっても大切な曲だが、今日はこの曲のカップリングである"LVE"について話したいと思う。(ただこれはかなり私のプライベートな話になるので読んで得するかは保証しない)が、個人的に"LVE"の聴こえ方が変わったので読んでみるのも悪くないかも。

 

 

ちょうど1年前、私は「生きろ」聴いていたのだが、何盤かというと前作カップリング"夜よ踊れ"の制作チームでのカップリング"LVE"が入っている通常盤を迷いなく購入した。

 

LVEを初めて聴いた時は正直「は?」と思った。

なぜか?これは歌なのか?と思ったから。 

そして、なんかNEWSが語ってるじゃン?!でも、なんのこと言ってんの?こんな状況の時ある?「二度と太陽は出てこないのではないか」って思う時ある?絶対出てくるに決まってるじゃン?って。

 

全く歌詞の意味が理解できなくて、叫んでるだけに聴こえて、、

 

ただそんな私は馬鹿でした。

人生経験浅いガキでした。

 

 

 

時は経ちまして、今年の夏休み。

NEWSの影響もあり、私は高校まで勉強してこなかったある分野を勉強し、さらに仕事にできたらという夢があり、その分野が学べる学校への受験を決めていた。

 

 

漠然とした薄っぺらい夢だと思われがちだが、その分野に対しての愛は十分あると思っている。好きだからこそ学びたいと思ったことは大前提として言っておきたい。

 

 

たが、高校まで勉強してこなかったので受験勉強といっても行動できることがなく、ほとんど知識がないまま受験の日が来た。(ちなみに、その学校の入試というのは少し特殊で模擬授業が主な試験内容だ。)

 

 

 

受験当日はなんと、電車で2時間かけ一人で受験会場を目指した。なんにしろ勉強してないし、試験がどんな内容かもわからないし、当たり前だけど初めてのことだったから、電車の中では焦りと不安しかなかった。

とりあえず、一人だったし不安だし怖いし、なんか強気でいたいと思い、NEWSのFIGHTERS.COMやらのオラオラ曲たちをリストにして、そこにはLVEも入れた。

 

それがやばかった。

 

"完璧を求める奴等に構っている暇は一秒たりとも残っちゃいない"

自分以外は完璧なのかもしれない、分からないのは自分だけなのかもしれないと感じると怖かった。 受験の時に、周りの人が賢そうに見える、あれだ。でも歌詞は教えた。そういえば自分にはそんな奴等に構ってる暇はないのだと、自分を出してアピールしなければならないのだと、引っ込んでいる場合ではないのだと。一言目から、おかしくなってるいつもと違う自分を我に帰らせようとしてくれた。

 

"「二度と太陽は出てこないのではないか」と人々は不安に思うが全くそんなことはない"

ほんとに、一人で電車乗ってると真っ暗闇のようだった。この歌詞はこういう状況を言うのか…と思った。でも、全くそんなことはないと言っている。

 

"答えのない焦りばかりが膨らんで"

まじでこの言葉通り。受けたこともないのに、何をするのが正しいとか分からないのに、悪いことしたわけでもないのに、焦りばかりが膨らむ。

 

もっとも勇気付けられたのは、こやまくんの

"一人じゃないんだ"

この言葉を聞いた瞬間、家で見送ってくれた兄弟の姿、駅まで送迎してくれた母の姿、応援してくれた友達、SNS等々で頑張ってって送ってくれたフォロワーさん、、ここまで来た過去の自分。そして今こうやって歌で応援してくれてるNEWSくんたち。色んな人が私のことを応援してくれていることを思い出した。そっか、一人じゃないんだ。

 

そして電車も曲も速度を増し、私の心を追い詰めていく。教訓みたいなことを魂を込めてたくさん言ってくれる。守られてる気がした。心の中で4人が円になって私に話しかけてくれてる気がした。苦しかったけど、何度でも聞いた。いくら聴いても苦しさは変わらなかったけど、強さは増していった。

 

強くなれた。

 

 

 

 

LVEがこんな風に聴こえたのは初めてで、途中で再生停止しようか迷ったけど聴き切ってよかった。

 

 

そうして私は心にLVEを流して試験を受けた。

最初は怖かったが、抗っていくしかないと心が言ったので模擬授業の時、その場の空気に抗って発言した。思ってたよりみんな不安そうだった。私だけじゃなかった。でも、空気に抗えたのはLVEのおかげ。もしあの時、LVEを聴いていなかったら私の模擬授業は静かに爪痕を残すことなく終わっていただろう。周りと変わらない評価をされていただろう。周りがダメだとは全く思わないが、このような試験において目立たないことが一番選んでもらえる可能性が低くなる行為だろうと私は思う。だから、抗えたことは自分でも褒めたい。

 

 

そして9月、

私は"これで生きていきたい"夢に一歩前進できた。

 

応援してくれた全ての人にも、NEWSにも感謝でいっぱいだ。

この夢を諦めたくなった時は、またLVEを聴いて、苦しんで、強くなって、一歩前進したい。